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聖書と教会


何をしてほしいのか


聖書の中に「盲人バルティマイがいやされる」という次のような短い記事があります。

 

「一行はエリコの町に着いた。イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人の物乞いが道端に座っていた。ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と言い始めた。多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。イエスは立ち止まって、「あの男を呼んで来なさい」と言われた。人々は盲人を呼んで言った。「安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。」盲人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。イエスは、「何をしてほしいのか」と言われた。盲人は、「先生、目が見えるようになりたいのです」と言った。そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。』
(マルコによる福音書10章より)

 

神様から『何をしてほしいのか』と言われたとき、あなたは何を望むでしょうか。バルティマイは、「自分を憐れんでください」ということと「目を開けてください」という二つのことを願いました。神様に対して、彼は、自分はこういう資格を持っているからこうしていただいても当然ではないかということは言っておりません。「憐れんでください」と打ち砕かれた砕けた魂をもって叫んでおります。神様はこの打ち砕かれた悔いる心を侮ることなく、彼の第一の願いを受け入れ、また第二の願い「目が見えるようになりたいのです」をも受け入れておられます。

バルティマイは、二つの願いをかなえられてどうしたでしょうか。今までは目が見えなかったので人の助けを借り、また今は神様の助けを借りなければならなかったけれど、今からは自分一人で思うことを実現していこうと考えたでしょうか。そうではありませんでした。まず彼は自分が癒されたのを知って神を讃美しました。そしてひれ伏して感謝いたしました。イエスは言われました。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」そして、彼がしたことは、なお道を進まれるイエスに従うことでした。彼はイエスと出会うことを通して、神に従う新しい人とされたのです。これは彼の思いを超えたことではなかったでしょうか。

神様へのあなたの今の願いは何でしょうか。